決別。
2008年1月16日ここを訪れる事が
あるのか分からないけれど
貴女へ…
本当はずっと前から分かっていたはずなのだと思う
少なくとも貴女は知っていたし、分かっていたんだね
だから何度も忠告してくれていたし
一定の距離を保って決して手の届く場所までは来なかったんだね
そう考えれば
俺だけが気付かないふりしていたのだろう
ずっとずっと動けずに
必死になって時間を止めていた事
けれど、貴女はその時間とは全く違う場所に居る事を…
ずっとずっと思っていた
俺は貴女への想いに縛られているのだと。
だからと言って
その事は俺にとって辛い事ではなく
耐え難いものでもなかった
むしろ、現実逃避するかのように
常に優しく受け入れてくれる甘美なものだった
その想いに縛られていることを
自らの誇りにすらしていた…
ずっとずっと想っていた
想っている事が当たり前だと感じていた
物事、出来事の至る所に貴女の影を見ていた
その影を追うことで力を得ることもあった
と、同時に影が現実を侵食し
俺はいろんな事から逃避したりもした
全ての偶然は必然
俺がずっと思っていること
この世に偶然なんてありえない
起こるべくして起こる
出逢うべくして出逢う
ならば…
これらは全て綺麗事
ずっとずっと
想っていました。
本当はきっと
怖かっただけ
全てが無になるような気がして
全てを無にする勇気がなかっただけ
全てが無になる訳じゃないのに。
あの時の気持ちを嘘にしたくなかっただけ
あの時間をなかった事にする勇気がなかっただけ
消えて無くなることなど何もないのに…
ずっと長い間
俺は
貴女への想いに縛られていると思っていた…
だから動けないのだと
けど
動けなかったのは想いの方で
縛っていたのは俺の方
俺が想いを縛り付けていた。
時間も縛りつけ無理やり止めていた。
貴女を縛り付ける事はできず
縛り付けられた残像だけが
俺の呪縛から離れられずに残ってた
その残像に
想いを被せ大事にしがみついていた。
些細な事で今まで見えなかったものが
いや、見ようとしなかったものが
見えるようになった。
ここから先は
なんとも滑稽な話に…
いや、貴女からしたら
自分勝手な独りよがり
そう受け取られるのかな?
それとも
軽蔑されるのかもしれない
なんとも思われないかも…
このままでは…
縛り付けたままじゃ
想いも、時間も、自分自身も
どこにも進めないから…
今、
前に進みたい
進みたいと思う
理由が生まれました。
付き合ってるわけでも
何でもないのに
わざわざ
こうして伝える事でもないのかもしれないけど…
今年の貴女の
誕生日
今までと同じ気持ちで
おめでとうの言葉は言えません
もう
あの桜を見に行く事も
しないから…
これで
本当の訣別。
コメント